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エスペランサの部屋: 7月 2015
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12288; esperanza's room. パウル・クレーと夏日記(3). 毎日ほんとうに暑い。クーラーは使わないため、PCをときどき冷やしながら仕事をする。頭もときどき冷やしながら仕事をする。目もときどき休めないと翌日はれぼったくなる。 12288;パウル・クレー。7月の最終日である今日は「Angelus Novus」という絵をアップ。 今日はチママンダ・ンゴズィ・アディーチェの『アメリカーナ』のなかでも、2008年の大統領選挙に絡む章を訳した。アフリカン・アメリカンのボーイフレンド、ブレインといっしょになってバラク・オバマの支援キャンペーンをする主人公イフェメルの、アフリカからやってきたスタンスならではの鋭い目で、アメリカの人種問題やそれをめぐるさまざまな立場の人々の声が拾い上げられていて、とても、とても興味深い。 でも、なぜかタイトルは「Greeting」だそうだ。ふ〜ん。 ラベル: 『アメリカーナ』. 真夏の夜に──パウル・クレーと夏日記(2). そんな暑さに、昨日はブルーを基調にした、水中世界ののような、すずしげなクレーでした。 12288;1981年に第一詩集『風のなか...
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エスペランサの本棚: マイケル・K
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12302; マイケル・K. 12303;は、クッツェー氏の一連の作品の底に流れるこのテーマが、より鮮やかに描かれた作品と言える。 12300;あなたが描くのは、歴史の中の個人の運命ですね」。97年、私がそうたずねると、クッツェー氏は迷うことなく、こう応じた。「そうです。私が描くのは、あくまでも個人の運命です」. 12288; ********. 上のことばは2006年8月、拙訳『マイケル・K』が<ちくま文庫>に入ったときに、藤原章生さんが書いてくれたものです。藤原さんは南アフリカ滞在中にこの本の著者、J.M.クッツェー氏にインタビューした唯一の日本人ジャーナリストです。 オリジナル・タイトル:Life and Times of Michael K by J. M. Coetzee. 投稿者 くぼたのぞみ KUBOTA Nozomi. ラベル: J・M・クッツェー.
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エスペランサの部屋: パウル・クレーと夏日記(10)── Integrity
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12288; esperanza's room. パウル・クレーと夏日記(10)── Integrity. 12288;何年か前に、翻訳家の大先輩から「あなたには integrity がある。翻訳家としてのintegrityをもっている人はそういない」といわれたことがる。「ん?」「はっ?」と一瞬、ことばを飲み込んだけれど、とても嬉しかった。嬉しかっただけではなくて、背筋がぴんと伸びるような気がした。過分なことばだ、と思った。 12288;思えば、不器用に、たどたどしく、doggidly というしかないやり方で続けてきた翻訳という仕事も、その大先輩との出会いから始まったのだ。 12288;そして、integrity という語で思い出すのは、アドリエンヌ・リッチの詩「Integrity」。この出だし、一度読んだら忘れられない詩句になった。 12288; A wild patience has taken me this far. 12288; . 12288; 暴れまわる忍耐力がこれほど遠くまでわたしを連れてきた. 11088;️⭐️ 発売です! オースター × クッツェー.
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エスペランサの本棚: パレスチナから報告します──占領地の住民となって
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12288;2008年12月、イスラエルがガザに向かって空爆を始め、一週間後に予定通り、地上侵攻に切り替えて、狭くて人口の密集した地区を徹底的に破壊した。テロとの戦争との名目で、子供たちの手足を吹き飛ばし、負傷者を運ぶ救急車を狙撃し、治療にあたる医療者まで銃撃して殺した。 12288;その間、イスラエル人ジャーナリストのアミラ・ハスは、ガザ住民との連絡を絶やさず、実名入りで被害のようすを「ハアレツ紙」に書き続け、いまも書き続けている。 12288;その一部を「エスペランサの部屋」で訳出したのは、ほかでもない、この『 パレスチナから報告します. 12303;(筑摩書房刊)を2005年5月に私が訳出したからだった。訳しながら、「そうだったのか!」と何度も思った。それまで、あまたの解説書では知り得なかった、まさに現場の事実を突きつけられたような思いがした。曇っていた視界がすっと開けた。 12288;なんらかのかたちで復刻され、読者の手にいつでも入るかたちになることを、切に願っています! 投稿者 くぼたのぞみ KUBOTA Nozomi.
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エスペランサの本棚: 鉄の時代
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65290;************. オリジナル・タイトル:Age of Iron by J.M.Coetzee. 付記:この『 鉄の時代. 12303;は1980年代後半のケープタウンを舞台にした小説です。南アフリカのアパルトヘイト体制末期の激動の時代。20代にいったんは去った南アフリカへもどり、以来、その地に住みつづけて数々の傑作を発表してきたJ.M.クッツェーが、当時の社会状況と拮抗するような、緊迫感にみちた筆致でしたためた作品です。 12288;人が人と心を通わせることは可能だろうか? 人を信頼することは可能だろうか? 人は自分とは異なる存在を受け入れることができるものなのか? 人はあたえられた運命をどのように生きたらいいのか? ガンの再発を告げられた70歳の白人女性、元ラテン語の教師、エリザベス・カレンを容赦なく襲う出来事。彼女の脳裏をさまざまな問いがよぎります。 投稿者 くぼたのぞみ KUBOTA Nozomi. ラベル: J・M・クッツェー.
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エスペランサの部屋: パウル・クレーと夏日記(4)
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12288; esperanza's room. パウル・クレーと夏日記(4). うだる暑さのなかでPCに向かうも、午後少しすぎたところでギブアップ。たっぷり午睡をしてから再挑戦して、今日のノルマを終える。夕方は風が凪いだ。 12300;今日のクレー」をアップ。このやや沈んだ、微妙な色合いがなんとも深いのだ。 12302;アメリカーナ』、これで全体の四分の三強。といってもまだ100ページ以上あるのだ! ふうっ。 しかし、アディーチェの筆の冴えはただものじゃないな、やっぱり。 ラベル: 『アメリカーナ』. 11088;️⭐️ 発売です! 11088;️⭐️⭐️. 決定版『マイケル・K』岩波文庫. オースター × クッツェー. パウル・クレーと夏日記(17)──跳ぶ人. パウル・クレーと夏日記(16)──虫の音を聞きながら. パウル・クレーと夏日記(15)──魚マジック. パウル・クレーと夏日記(14)──domestic requiem. パウル・クレーと夏日記(13)──あいまいな空洞化. パウル・クレーと夏日記(12). パウル・クレーと夏日記(7).
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エスペランサの部屋: パウル・クレーと夏日記(6)
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12288; esperanza's room. パウル・クレーと夏日記(6). 昨日はお休み。大都会のまんなかに用があって出かけたので、冷房のきいた電車と冷房のきいたビルを出たり入ったり、出たり入ったり、じっと座って待っているうちに、身体が芯まで冷えたりしたので、ぐったりしてしまった。 12288;でも、待ち時間と電車のなかで読みかけの本がずいぶん進んだ。夏休みの読書(じつは休みなんてないけどサ)を満喫でした。 12288;さて、今日のクレーは、Tanz-des-tarauenden-Kindes 「悲しみを踊る子供」? . タイトルを知らなくても、この絵は子供だとわかる、踊ってるなとわかる、でもその子が「悲しい」なんて知らなかった、タイトルを見るまで。 12288;想像力を総動員して、思い、祈る。 12288;とても夏らしい一日。からりと晴れて、強い日差しが傾いていく。 11088;️⭐️ 発売です! 11088;️⭐️⭐️. 決定版『マイケル・K』岩波文庫. オースター × クッツェー. パウル・クレーと夏日記(17)──跳ぶ人. 12302;マイケル・K』.
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エスペランサの部屋: 4月 2015
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12288; esperanza's room. 5月17日(日)『マイケル・K』について語りつくします! 12288;イベントのお知らせです。J・M・クッツェーが初めてブッカー賞を受賞したヒット作『マイケル・K』が岩波文庫に入りました。それを機に、この 『マイケル・K』. という物語について、都甲幸治さんと語り尽くしたいと思います。 場所は紀伊国屋書店新宿南店です。 12288;日時:5月17日(日)午後2時から(開場は1時半). 12288;場所:新宿紀伊国屋書店南店 6F イベントコーナー. 12288;入場無料ですが、要予約。 ご予約はこちら。 12302;マイケル・K』が単行本として筑摩書房から出たのは1989年、クッツェー作品の本邦初訳でした。わたしの実質的な翻訳人生はにここから始まったように思えます。 12288;1989年にはいろんなことがありました。昭和が終って平成になり、4月に消費税が導入され、6月に北京で天安門事件が起きて、11月にはベルリンの壁が崩壊して冷戦が終り、年末にバブルがはじけた。 12300;土のように優しくなりさえすればいい──内戦の南アフリ...12288;昨日は...
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エスペランサの部屋: 3月 2015
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12288; esperanza's room. の像の撤去を決定!というニュースが流れた。この像の撤去を求めて、像に汚物がかけられて布で覆われた写真が(右下)がネットにも流れたのはつい先日のことだった。 12288;さて、そもそもケープタウン大学はこの セシル・ローズ. 12288;右手をあごの下にあてて遠くエジプトのカイロを眺めやり、ケープタウンからカイロまで鉄道を引くことを夢想する像がキャンパス内に残されていた。今回撤去することになったのはこの像である。ケープタウン大学構内のはずれには太いギリシア様式の円柱を使った神殿様式のメモリアルもある──そこのカフェで数年前にわたしがランチを食べてきたのはゾーイ・ウィカムの『 デイヴィッドの物語. この動画の1時間16分あたりから始まる白人と思しき男子学生の発言に、おっと耳をそばだてる内容があった。それをちらりと紹介する。 12288;それを聞いてふと思ったのは、北海道大学でアイヌ語履修を将来的に卒業必須科目にするってのはどうだろう、ということだった。 セシル・ジョン・ローズというのは「アフリカのナポレオン...今回撤去対象となっている像は...