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Sammy's Research Jottings: 10月 2011
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CBCP司牧声明「ファウスト・テントリオ神父の殺害について」2011年10月23日. CBCP Statement on the killing of Fr. Fausto Tentorio, PIME. イタリア人宣教師、ファウスト・テントリオ神父の殺害について、カトリック司教協議会の声明が出されました。遅ればせながら、内容を紹介します。 声明は「世界宣教主日World Mission Sunday」に際し、外国人宣教師の尽力に感謝する旨述べた上で、テントリオ神父が先住民の権利擁護に献身し、人々に慕われる謙虚で優れた宣教師であったことを称賛し、そのむごい虐殺を非難しています。特に不正に抗して立ち上がる人々の殺害が頻発し、かつ犯人への裁きがなされないことに抗議しています。また政府の迅速な捜査と徹底した真相解明を求めています。また神父の出身団体、活動地であるキダパワン教区、イタリア在住の遺族にお悔やみを述べています。 12539;具体的に神父を惨殺した人々だけが問題なのではないということです。その背後にはおそらく一方には先住民の権利擁護を拒み、利権を保持し、恐怖に...12539;他方で、共...
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Sammy's Research Jottings: 5月 2012
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CBCP司牧声明「善をもって悪に打ち勝て」 2005年1月23日. VINCE IN BONO MALUM - OVERCOME EVIL WITH GOOD. 教皇の「世界平和の日」のメッセージに基づいて、新約聖書ローマ信徒への手紙12章の言葉が題名とされている。基本的には紛争、対立について、愛と平和に基づき、兄弟愛をもって解決に努めよう、というメッセージである。今なお問題を抱え続けている、コファンコ家のルイシタ農園をめぐる労働者と農園側の衝突が事例として挙げられている。 また、この兄弟愛は、何に基づくのか。キリスト教信仰に基づくのならば、その原理を軽んじる人々について教会はどう向き合うのか。また本文に出てくるようなより普遍的な人類愛のようなものであるのならば、それは教会が世界に向かってどの程度説得的に発しうるメッセージであろうか。それがキリスト教に基礎づけられつつ普遍的であるのでなければならなかろう。 2012年に書いたこの記事であるが、その後一度ハシエンダ・ルイシタ農園問題を含むCBCPの公文書を読み通したうえで、今その3年後に、特にこれと関...ラベル: Pastoral Letters 2005.
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Sammy's Research Jottings: 6月 2013
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フィリピン研究会全国フォーラムのプログラムの時間枠組がおおよそ定まりました。時間の枠組について、各発表40分（発表25分、討論15分）を確保する調整をいたしました。（2013年6月27日）. Professor, Graduate School of Asia-Pacific Studies,Waseda University). Theme: “The Philippines within the Context of Southeast Asian Studies”. 12302;フィリピンの事典』（同朋舎、. 年）、『戦争の記憶を歩く 東南アジアのいま』（岩波書店、. A Walk Through War Memories in Southeast Asia, New Day Publishers, 2010. 65289;、『マンダラ国家から国民国家へ－東南アジア史のなかの第一次世界大戦』（人文書院、. 年）などの編集・執筆を通じて考えた東南アジア研究のなかでのフィリピン研究の特色と役割について論じる。 Coffee Break (at Meiji Lounge). 8220;Spratley ...
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Sammy's Research Jottings: CBCP司牧声明「ルイシタ農園：希望を表現する場として」 2005年3月20日
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CBCP司牧声明「ルイシタ農園：希望を表現する場として」 2005年3月20日. 2005年1月23日の司牧声明「善をもって悪に打ち勝て」において既に言及されていた、コファンコ家所有のルイシタ農園をめぐる農地改革を求める争議に関する 声明である。ストライキに対する農園側の暴力的排除によって数名の犠牲者が出たことに対する応答の形で、立場の表明がなされている。 Hacienda Luisita: Theatre of Hope. この文書で注目されるのは、1940－50年代の農村不安に関する解釈である。当時カトリック教会は反共産主義の志向が強く、中部ルソン地域で広がった農村不安と「フク団」による反乱に対しては共産主義者の陰謀という否定的な評価を下していた。しかしこの文書においてはそれとはまったく異なる解釈が示されている。この文書は、当時の社会の状況を「真の農地改革を通しての経済的構成を拒絶した不公正な家父長主義的社会システム」と呼んで糾弾しているz...無論、教会はこれまで通り、反乱ではなく平和を求めている。ただ、その前提として、...タイトルに用いられたtheaterという言葉（この...
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Sammy's Research Jottings: 7月 2013
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18th YSCPSJ Finished Successfully (With Gratitude). Last July 6, many people attended and many fruitful presentations are given at the 18th Young Scholars Conference on Philippine Studies in Japan, at Kobe College, Nishinomiya City. As one of the preparation committee I would like to express my gratitude, especially to those who participated in it, for the warm support and commitment. Salamat at pagpalain nawa ng Panginoon. ヨランダ（神戸女学院大学 教授）. Professor, Global Studies, English Department, Kobe College.
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Sammy's Research Jottings: 7月 2015
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カトリック司教協議会のビリェガス議長（リンガイェン＝ダグパン大司教）が、今では「乾いたカトリック」が、カトリックに次ぐ二番目の主流宗教である、と発言した、と報じられている。 8216;Dry Catholics’ now second predominant religion in Philippines. 12290;そしてそれらの人たちが、カトリック以外のどんな宗教よりも多いと言う。 １．そもそも、こういう人たちは果たして、「カトリックに次ぐ2番目」なのか。もしかすると、定義の適用範囲では、一番なのかもしれない。カトリック教会が反対したRH法案への国民の広範な支持に対し、ビリェガス議長は厳しい発言をしてきた。だとすれば、そちらの方が数が多いのかもしれないとは考えないのだろうか。 （補足7月27日：上記の通り、これはビリェガス議長の問題ではないかもしれない）. ３．仮にこれを受け入れるとして、それは、これらの「乾いたカトリック」の人たちを、教会が「乾いたまま」あるいは「カトリッ...むしろこの記事でも、カトリックの既婚者たちに、教会に幻滅した人々に手を差し伸べるよう勧めてい...65290;ʌ...
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Sammy's Research Jottings: 8月 2015
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教会についての研究をしているとFriarという言葉が出てくる。フィリピン研究ではこれまで「修道会士」と訳されている。ところが、フィリピン史のテキストを読んでいると、修道会でもfriarでないもの、というのが出てきて混乱したことがあったが、先延ばしにしていた。 今日なぜか、ふとちょっとは調べてみないとと思い、Google先生にお伺い。するとカトリック系のサイトで少し理解。 修道会でも、まずmonkは基本的に修道院内で修道するが、friarは修道院を根城としつつ地域における宣教と社会活動を行う。つまりfriarは「托鉢修道会」ということになるのかな。 Catholic Encyclopedia F Friar. ところが調べてみると、イエズス会の名がfriarの中に出てこない。そこで検索語を変えていろいろ見てみると、やはりイエズス会はfriarではない、とあった。イエズス会の場合は、特定の修道院に居住しなくてもよいからだ、という。 大阪大学・研究者詳細 - 宮脇聡史. Sammy's History Jottings （歴史についての研究メモ）. 2010 「フィリピン・カトリッ...2012 ӎ...
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Sammy's Research Jottings
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以下のとおり実施いたします。主に学生向けですが、どなたでも歓迎です。 12300;学生だからできる国際協力の方法：素人としての「弱み」を可能性に反転させる」. 講師：日下 渉 （名古屋大学大学院国際開発研究科准教授）. 日 時： 2014年7月8日（火）16：20～17：50. 場 所： 大阪大学箕面キャンパスA棟206号室. 参 加： 無料、事前申し込み不要. Http:/ www.glocol.osaka-u.ac.jp/research/140708.html. フィリピン研究者宮脇聡史の研究メモを綴ります。主にフィリピン･カトリック司教協議会の２００１年以降の司牧教書の予備的な分析メモを書き進めています。 大阪大学大学院 言語文化研究科 言語社会専攻 フィリピン研究コースでフィリピン語とフィリピン地域研究を教えています。専門は近現代フィリピン政治社会史で、特に国民意識とカトリック教会の関係の研究に長らく従事しています。 2012年3月まで東京基督教大学准教授でした。 大阪大学・研究者詳細 - 宮脇聡史. Church of the Poor. The Journal of History.
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Sammy's Research Jottings: 8月 2011
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CBCP司牧声明 「来る2004年選挙について」 2004年1月26日. PASTORAL STATEMENT ON THE COMING 2004 ELECTIONS. 大統領、副大統領、上院、下院選を含む2004年5月の総選挙に先駆けての短いアピールである。 最初に選挙戦序盤にして既に、政治原則や政党の政策論や人々の参加を抜きにした、政治的恩顧関係や人気が先行する気分に警鐘を鳴らしたうえで、三つの挑戦を挙げる。 一つ目は投票に関する不正をいかに防ぐかである。文書はここで、選挙監視団体をする市民活動を称賛している。 二つ目は政治理解の形成(formation)とネットワークづくりである。いわゆる有権者教育(voters' education)を信徒運動が積極的に推進するよう呼びかけている。 最後に四旬節（受難節）と絡めながら、神の啓明を求めて祈るよう呼びかけて終わる。 65290;＊＊. 選挙及び政治の改革を、制度改革によってよりは、道徳主張や市民圧力によって達成するよう呼びかける、CBCPにとっては定石の文書である。 目を引くのは（直訳だと事情を知らないとわかりにくいので補足をしながら...
