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八十パーセントの事実と二十パーセントの省察: June 2008
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バターリャ マヌエル様式 バター・クッキー. 地球の歩き方のバターリャのページはたった見開き2枚分しか割かれていない。本屋でぱらぱらめくっていたら飛ばしてしまうかもしれないけれど、見どころの修道院はポルトガル宗教建築の中でも最高傑作の一つとして世界遺産に指定されている。 リスボンからバスで2時間ほど北上すれば、ポルトガル語で「戦(Battle)」の名前を冠したバターリャの町に到着する。ポルトガルのバス停はここがどこなのかをはっきりと表示していないことがある。そういう時はいちいち道路標識を確認したり他の乗客に尋ねたりするのだけれど、バターリャでは町よりも先に小人に囲まれたガリバーみたいにスケールアウトした修道院の姿が見えてくるのでバスを降りるのに迷うことはなかった。 と、外壁に施された繊細で緻密な装飾との間で、僕はスケール感を掴むことができずにしばらくの間修道院に近づいたり離れたりを繰り返していた。 フランボワイヤン・ゴシックはポルトガルで独自の変化をとげ、 マヌエル様式(manuelin). 僕はギャルソン・フランシシュコに言われたとおりに週末をシキさんと近場の手頃なビーチで過ごしてから家...
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八十パーセントの事実と二十パーセントの省察: February 2008
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研修を始めてまもなく、僕はリスボンで誕生日を迎えた。ポルトガルに限ったことではないけれど、誕生日は日本のそれよりもずっと大事にされている。男同士はこれからの一年の友情を確かめ合うような堅い握手を交わし、男女は両頬に優しくキスをする。事務所では誕生日を迎えると自分でケーキなどを持っていって皆に振舞うことになっている。それは研修生も例外ではない。所員の誕生日はパソコンの共有カレンダーで確認することができるから、誕生日を忘れられたりすることもない。 ちなみに事務所での一番人気は「世界一おいしいチョコレートケーキ」という名前のチョコレートケーキで、最近では3人続けて同じケーキを持ってきたりするものだから、これを持ってくると「想像力不足だ」と酷評されることになる。食べると喉が焼ける程甘い。 ボウサの集合住宅 重心 ジェントルマン . アルヴァロ・シザの建築についてはいずれしっかり考察をまとめるとして、今回は「ボウサの集合住宅」について。 敷地内には4つの細長い棟が平行して配置されており、それぞれの棟の間は芝庭になっている。2層メゾネット形式で、傾斜した地形に合わせて巧みに...シザはボウサを設計するに当たって革命...
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八十パーセントの事実と二十パーセントの省察: ティー・ハウス ジャズ 贅沢
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ティー・ハウス ジャズ 贅沢. シザの建築でどれが一番好きかと聞かれたら、僕はまずポルト近郊のレサ・ダ・パルメイラにある彼の最初期の作品「ボア・ノヴァのティー・ハウス」を挙げたい。どれくらい好きかというと、この一年の間に4回も足を運んでしまっているくらい好きだ。 大西洋を望む岬に、まるでそこにあるのが必然であるかのようにティー・ハウスは佇んでいる。低い屋根、飛び出した長い庇は水平性を強調して 大地との一体感を強めている. 海岸沿いを歩いてティー・ハウスへと向かう。大西洋の冷たい波が岩礁にぶつかって轟音と共に真っ白い飛沫を散らして、その上を水鳥が飛び交っている。 あまり交通の便がいい所ではないけれど、ポルトに行った際は是非。近くに同じくシザ設計のスイミング・プールが二つあって、片方は有名でもう片方はあまり知られていないのだけれど、どちらもおすすめ。 Subscribe to: Post Comments (Atom). 2008年夏迄ポルトガル、リスボンの建築家joão luís carrilho da graçaの下で研修。 View my complete profile.
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八十パーセントの事実と二十パーセントの省察: November 2008
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八十パーセントの事実と二十パーセントの省察: saudade 白 見えない様式
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八十パーセントの事実と二十パーセントの省察: トド スパイス 海の家
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スタッフの人たちはそれぞれ自分のお気に入りのビーチを持っている。だから僕が「週末ビーチに行こうと思うんだ」なんて話題を振ると、皆喜んでお気に入りのビーチを教えてくれる。だいたいおすすめのレストランとセットで教えてくれる。 問題なのは、それらが全て車が無いとたどり着くことが出来ない場所にあるということだ。彼女の滞在中、ゴンサロが連れて行ってくれたメコのビーチもそんな場所の一つだ。奥の方はヌーディスト・ビーチになっている。 砂浜で仰向けになってぼんやりと空を眺めていると、大西洋に熱を奪われた風が体をなでるのが心地良い。どうしようもなく暑くなったら、どうしようもなく冷たい海に飛び込む。波と遊ぶのに飽きたらまたトドみたいに横になる。このサイクルを各自のタイミングで繰り返す。すると当然のように腹が減ってくる。喉は乾いてカラカラだ。 Subscribe to: Post Comments (Atom). 2008年夏迄ポルトガル、リスボンの建築家joão luís carrilho da graçaの下で研修。 View my complete profile. João luís carrilho da graça.
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八十パーセントの事実と二十パーセントの省察: April 2008
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青の劇場 漂白 分解 . テージョ川を挟んでリスボンの対岸の街アルマダに、ポルトガルの建築家兼評論家マヌエル・グラサ・デイアシュの設計した「青の劇場」が建っている。僕は休日を利用してその劇場を見学するために、同居人のシキさんと一緒に沢山の観光客に混じってカイス・ド・ソドレ港からフェリーに乗って対岸に向かった。 真夏のように強い陽射しの中で、僕は多くの観光客みたいにパーカーを脱いで腰に巻いた。街行く人の露出度も随分と上がってきている。 アルマダの街はどこもかしこも工事中で、じりじりと照りつける太陽の光が路上に盛られた砂に反射してやけに眩しい。建物のタイルが年老いた魚の鱗みたいに剥げ落ちている。商店街の店の広告が色褪せている。それでも僕は不思議と物悲しさは感じなかった。貧しさは感じても、どこか明るい。貧しさが人の心にもたらす悲観的なものを、ポスターのインクと一緒に太陽が漂白してしまっている。 ポルトガルでは革命記念日は休日。革命の象徴でもあるカルモ広場では、終わってしまっていたがどうやら吹奏楽団が演奏をしていたらしい。広場に面した共和国警備隊本部の建物では革命に関す...週末には、部屋のゴミを...
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八十パーセントの事実と二十パーセントの省察: May 2008
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観光案内というものを経験したことがある人ならわかると思うけれど、これがなかなか難しい。ましてや住み始めて半年も経っていないイベリア半島の端の国だ。相当慣れていないと上手なスケジュールを組むことなんてできないだろう。何をするにしても、自称中級者というやつが一番ケガをしやすいのだから。 それならと、僕は開き直っていっそ自分も観光客として一緒に楽しんでしまうことにした。実は前からずっと気になって目をつけていたものの、ずっと試せずにいたものがあったのだ。それがリスボンのはとバスツアー「 Carris Tur(カヒシュ・トゥール)」. 12300;Discover Lisbon」のキャッチコピーが刻まれた黄色い二階建てオープンバスのツアーは、まずモダンとヒストリカルの2コースからどちらかを選んでチケットを購入する所から始まる。僕達はべレン地区までルートが延びているヒストリカルコースを選んだ。バスはコメルシオ広場から出発して最終的にまた同じ場所に戻ってくる。 という店。ポルトガルで一番おいしいパステイシュ・デ・ナタが食べられるといわれている。 既存の修道院は改修され、中庭から伸びた長細い棟は客室...
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八十パーセントの事実と二十パーセントの省察: March 2008
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は、目の前10mに海のようなテージョ川が広がる最高の敷地にある。仕事に飽きたら日差しの強い屋外に出て、目を細めながらぼうっと水面を眺める。 うみねこ. の啼く声がひんやりとした事務所の中に響いて消える。事務所の壁には、亀田の柿の種とTOPPOのパッケージが色見本や印刷サンプルに混じって貼られている。彼らがポルトガルの政府関係の展覧会のデザインを担当しているような、国内有数のデザイナーだと知ったのは仕事を熟した後のことだった。 ヨーロッパの、しかもポルトガルでデザイナーの仕事を手伝うとは思っていなかったけれど、僕はこの短い間にずいぶん貴重で刺激的な体験をした。彼らの考えていることは建築とまるきり同じようでもあり、あるいは全く違う次元であったりもする。 彼がカヒーリョと仕事をするのは、カヒーリョがそういった事に対する偏見を持たず、変化に対して鋭い感覚を持ち、常に新しいものを取り入れる貪欲な姿勢を持っているからだという。その点に関しては僕も賛成だ。 65288;ペーゼロセイシ)」の事務所に派遣されてきた。ほぼ毎日朝帰り。 先輩 充実 SUSHI PARTY. 今やポルトガル国内外で飛ぶ鳥を落とす勢いの建築家&...
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八十パーセントの事実と二十パーセントの省察: 満了 往生際 ドラゴンボール
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早いものでリスボンでの研修も予定の半年が満了した訳だ。色んなことがあったけれど終わってみればやっぱり短くて、最後の方ではほとんどのスタッフに「もう六ヶ月たったのか」といわれていた気がする。この六ヶ月で僕は新しい環境に受け入れられ、新しい言葉を覚え、かけがえの無い経験をしてきた。 なんとなくだけど日々考えていることを記してきたこのブログは「もう少しだけ続く」。ドラゴンボールではこの台詞が出てからのほうが長かった気もするけれど。 Subscribe to: Post Comments (Atom). 2008年夏迄ポルトガル、リスボンの建築家joão luís carrilho da graçaの下で研修。 View my complete profile. João luís carrilho da graça.