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KO NAKAMURA: 2010/04
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昨日、4月一杯で改修のため取り壊される歌舞伎座にて、お誘いをいただいたので歌舞伎を鑑賞してきました。なんと高校生の時ぶりです!つまり歌舞伎にはまったく疎いのですが、そのピュアな状態の素朴な発見・感想を記しておきます。 とにかく華やかな歌舞伎の舞台、座っている演技でも半座りのような「キメ」の座り方を維持するために、座りのポジションの役者さんにはすかさず黒子が椅子を持ってセットします。そうして迫力のある座りの演技(実際には空気椅子に近い)を可能にしているのと同時に、無駄な動きの一切ない画面の演出につながっているようでした。 12539;「お決まり」という意味論的なお約束. 太鼓の音色や小道具の使い方、役者のふるまいなど、細かいディテールが各々様々な意味を持っており、ぼんぼりが出たら夜を表すとか、この音は重要な来客を表すとか、. 建築学専攻 特任助教(隈研究室). Architect, PhD, Designer. Assistant Prof., Kuma Lab., Dept of architecture, The University of Tokyo.
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KO NAKAMURA: 2010/01
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自宅エレベータの脇にこんなサインを発見しました。ドアの閉まる側に、何かを警告しているものですが、、、。最初見たときはなんてわかりにくい、インターフェイスとしてはダメ極まりない!と思ったのですが、よく見るとヘンテコかつ可愛らしいイラストが書いてあるではないですか。ひとつのサインの中に絵が3種類「ドアに紐や手などを挟まないように」はわかるのですが、その挟まれた様子を内側から描いた絵もあり(なんのため笑?)犬が引っ掛かっているバージョンと何故か紐だけバージョンと。うーーーん、逆に面白い! サインの機能性としての大前提である、「わかりやすいかどうか」(=機能的であるかどうか)だけを見ると不合格であると言えますが、機能性を最低限確保+毎日見るもので下手な刺激を与えない、という意味ではこんなわかりにくいサインもいいではないか、と思いました。そんな他愛もないことですが、その構造は建築に非常によく当てはまりそうですね。そんな、...ドナルド・A・ノーマン, 野島久雄訳『誰のためのデザイン』新曜社, 1990. 情報デザインアソシエイツ編『情報デザイン』グラフィック社, 2002. 川崎IMAXシアターで話題の{...
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KO NAKAMURA: 2010/07
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近頃、著名人・普通の人に関わらずにUstream等でのリアルタイム動画配信が盛んだったり、先日発売されたiphone4でHD動画撮影・動画編集が可能になる等、情報技術(我々が得る情報の多様化)が著しく変化していると言えます。それに伴って、論文や文章あるいは他の手段で何らかの発言・発信をする際の、何かを参照したり引用したりといった概念が変化していくのではないか、その参照元であるソースに対する扱いが変わっていくのではないか、ということを最近考えています。 これまで、映像配信等は素人ではなかなかできない分野であり、講演会・講義・演説等で引用されるべき内容のものは必ず文字に起こされてきました。そして(大抵の場合)著者校正を経て「発行」されることで「参照の対象」=ソースとなってきました。つまり「本」に代表されるように、情報の蓄積は文字である、というのが共通の前提であったわけです。...そういった曖昧さを回避するために「学術論文」においては、ソースを明記することがルール化されているわけですが、それは審査や発行といった信頼性を付与するハードルをくぐったもののみが...例えばwikipedia、これは今更...
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KO NAKAMURA: 2012/01
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建築学専攻 特任助教(隈研究室). Architect, PhD, Designer. Assistant Prof., Kuma Lab., Dept of architecture, The University of Tokyo. 大学の研究室にて設計・研究・教育活動に従事しながら、各種領域を超えたデザイン活動を行うためMosaic Designを設立。建築設計・デザイン・リサーチ活動を中心に様々な問題に取り組み、世界をHappyにするようなデザイン活動を行いたいと思っています。 Http:/ twitter.com/Ko Nakamura. Http:/ www.mosaicdesign.jp.
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KO NAKAMURA: 2012/02
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2011年はブログを書く余裕等全くない程の、非常に多くのことを経験させていただきました。そのひとつが台北で行った東大と台北科技大のワークショップ。台北の国鉄が持つ鉄道の操車場跡地(正確には現在も稼働中、数年後に移転予定)の広大な土地をどう再利用するかを考えるというものでした。学生や他の先生方と一緒に台北に行き、現地学生と合同でワークショップを行い、帰って来てからも案をまとめ、Mid-termやFinal Presentationで計3回台北に出かけてきました。 提案の内容はどこかでお目にかけることができるかもしれませんが、それよりも興味深かったのは、ワークショップの前提とプロセスでした。まず、その跡地を有用に使いたい政府と、そうは言っても土地のオーナーである国鉄のコンフリクトが前提にあり、それを解決するための第三者的な立場として台北科技大主催のワークショップ(東大以外にもいくつか呼ばれています)が開催されたということ。そのため与条件として半分弱程度の床面積を国鉄側のものにする&#...建築学専攻 特任助教(隈研究室). Architect, PhD, Designer. 大学の研究室にて設計ӥ...
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KO NAKAMURA: 2010/08
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7月末シンガポールとマレーシアへ10日ほど行っていたので写真でも載せておこうかなと思ったのですが、ほんとこのGoogleのBloggerは写真が載せにくいです。一言添えようと思うとレイアウトが崩壊したり、、。なので追記的にこちらに書いておきます。番号は上から。 1 Clarke Quey対岸の川沿いにテーブルを出す飲食店。屋外空間の使い方がこなれていますね。 2 Clarke Queyでははこのように屋外の路上に飲食店の客席が拡がります。そして屋外ですが街路に大屋根がついており、なんとその柱から冷房が噴出すというイケイケぶりです。 3 マレーシアに行く鉄道駅。皆ホームで食事しています。これは駅舎の中にある屋台の客席がホームに拡張されたもの。 5 高層タワー3基を最上階のプールでつないだ話題のホテル・カジノです。設計はモシェ・サフディ。かのアビタ67の設計者です。 7 中国式の洗濯物ですが、キレイに竿取り付けの設備がついておりました。ちなみにこれはチャイナタウンにある公団住宅。 建築学専攻 特任助教(隈研究室). Architect, PhD, Designer.
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KO NAKAMURA: 2010/09
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IPadを使って作られた映像(Dentsu London BERG). IPadでホログラムを作り、それをムービーにしたものだそうです。アイディアも凄いけど、それを実現させる展開力(3Dモデルの断面図で作ったムービーをiPadに表示して、時間測って動かす様子を長時間露光でコマ撮り!)に脱帽という感じです。さらにこのようなムービーの中に出てくる単語として「FUTURE」を選ぶというそのセンスも素晴らしい。 Making Future Magic: iPad light painting. BIGのビャルケ・インゲルス(by TED). Http:/ www.ted.com/talks/lang/jpn/bjarke ingels 3 warp speed architecture tales.html. 65288;左下subtitle 欄で各国語字幕を選べます。これって何気に凄いことだと思うんですが笑). 建築学専攻 特任助教(隈研究室). Architect, PhD, Designer. Http:/ twitter.com/Ko Nakamura.
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KO NAKAMURA: 2012/03
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度。モンゴルで住宅を供給している会社との打合せで行かせて頂いたのですが、モンゴルの冬を体感してみて欲しいとのことでこの季節に。しかしついてみると「大分暖かくなってきました」と仰っていて、最も寒い時期にはマイナス 40. 度を下回るのだとか。ホテルを出る前に帽子(耳付き)と手袋とマフラーは持ったか毎回確認され、外では息を吸い込むのが痛いくらい、写真を撮ろうと手袋を外したりするのは1分くらいしか我慢できず、しばらく外に出て車に戻るとジャケットが凍ってばりばり音を立てる、といったような環境でした。もちろん髭も凍っています笑。 そういったところに本来不必要なエネルギーのロスがあるわけで、それはそもそも冷蔵庫が暖かくてモノが腐る国々の発明品であって、モンゴルの気候に合わせたものではない(もちろんモンゴルでも夏は冷蔵庫くらい必要でしょうが)のです。しかしその地に合わせた便利さをゼロから作るより、その発明を輸入したほうが安上がりであるのは明らかなわけですね。そんな状況と環境に驚きながら、ウランバートル市内の...建築学専攻 特任助教(隈研究室). Architect, PhD, Designer.
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KO NAKAMURA: 2011/03
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先週土曜日、東京建築コレクションの公開講評会を覗いてきました。展示だけみてすぐ帰ろうかと思っていましたが、ちょっと講評会が面白かったのでついずっと。午前プレゼンがあり午後はそれぞれの作品に対して「講評」を行う場という設定。 結果としてなんですが、今年のものは審査員の構成バランスが非常によかったです。ものすごい正統派な大野秀敏さん、社会性を重視(私的な論理を批判)の山本理顕さん、正しくも信念を曲げない山本さんの独壇場を許さない役割として対抗馬の長谷川逸子さん、アイディアマンらしい変わった視点を投げかける手塚貴晴さん、私的な論理を批判しつつもかっこ良い悪いのデザインに動物的に反応する伊東豊雄さん、修士設計として地味だけどきちんとしているものも拾うべきだという六鹿さんにまとめ上手の古谷誠章さん。 建築家の考えるべき社会性とは何かという議論、均質な空間にいると身体まで均質になるという空間追求の原点、日本の最低レベルの都市デザインに対しての課題の投げかけ、近年の建築家のインスタレーション急増を受けての建築家をていのよいアーティストとして扱いつつあるギャラリーとの関係性に示...そこまではよくある議論ですが今回は&...
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KO NAKAMURA: 2010/03
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グラフィック, メソッド, アーキテクチュア. 最近あまり更新できていないことに後ろめたさを感じ、写真でも貼ってみようと思っており、なんとなくですが、とある日のノートを晒してみます。この日は何か打合せのページの途中から何故かグラフィックとメソッドとの関係を考え始め、アイディアを書き留めたものです。一コマ30秒くらい?でどんどん書いていって事後的にそれが何を意味するか、それによって何が可能かを考える、という自主トレ的な感じでしょうか。常に体を鍛えねば、と。 通常グラフィックとはなんらかのメソッドによって作成されるものと言えるでしょう。しかし私達は常に視覚によって得た情報を事後的に解釈し、それに勝手にメソッドを与えているものです。建築にはアイディアを表現するために、メソッドをグラフィック化するという作業がつきまとっているわけですが、その逆の思考を辿ることで何か導かれるものがあるのではないか、という方法論の模索です。 建築学専攻 特任助教(隈研究室). Architect, PhD, Designer. Http:/ twitter.com/Ko Nakamura. グラフィック, メソッド, アーキテクチュア.