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微小管ブログ - divertissement: 11月 2010
http://msmicrotubule.blogspot.com/2010_11_01_archive.html
Masamistu Satoによる微小管研究の過去、現在と未来について話す、というのは大げさで、単に日常的に思いついたことを忘れないようにメモしていくつもりです。 今月初旬にはインドでHFSP meetingがあり、共同研究者と打ち合わせをした話をしました。 インドの熱気がまださめやらぬ、といったところですが、実は今週、またまた共同研究者と会議をしてます。それも東京でです。 英国とイタリアの共同研究者のラボから、学生やポスドクが一同に会して、現状報告とそれに対する議論をして、今後の方針を決定するというのが狙いです。へたなmeetingよりもよっぽど強烈な議論ができるというか、この熱気は半端ではありません。3日間、部屋にこもって議論し続けます。昨日は夜11:30まで会議をしました。夕食は会議室の中で、弁当です。日本人以上に部屋にこもってますね。 会議に戻らなければ。。。 HFSP会議 in インド(3)social program. このように、分野的にはライフサイエンスというだけで特にそれ以上焦点を絞っていないHFSP meetingですから、必ずしもすべて聞いて理解する必要...例えば、...
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微小管ブログ - divertissement: 1月 2012
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Masamistu Satoによる微小管研究の過去、現在と未来について話す、というのは大げさで、単に日常的に思いついたことを忘れないようにメモしていくつもりです。 この会は毎年とても活気があり、刺激を受けます。今回も参加して良かったです。 微小管の話ですが、次回、論文のことを書きたいと思います。 早稲田大学・先進理工学部・生命医科学科、准教授(2013年4月〜)。経歴:東京大学大学院理学系研究科・生物化学専攻、助教。科学技術振興機構(JST)さきがけ「生命システムの動作原理と基盤技術」研究員(平成20年〜23年). 分裂酵母の微小管の機能について研究をしています。特に微小管が細胞内でどのように機能して、またどのように制御されているのか、という点に注目しています。微小管をはじめとして、染色体、中心体、細胞骨格、核細胞質間輸送について主に細胞生物学、遺伝学の観点から書きたいと思います。 連絡はmslondontokyo(a)gmail.com までメールでお願いします。(a)は@に置き換えてください。 12300;画像ウィンドウ」テーマ. Powered by Blogger.
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微小管ブログ - divertissement: 12月 2010
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Masamistu Satoによる微小管研究の過去、現在と未来について話す、というのは大げさで、単に日常的に思いついたことを忘れないようにメモしていくつもりです。 毎度遅れての海外レポートです。今回は11月初旬にいってきたインド・ケララ州でのHFSP meetingの話の続きです。 学会が全行程を終えたのは深夜でした。シンガポール経由で日本に帰国するわけですが、ティルバナンタプーラム(トリヴァンドラム)発シンガポール行きの飛行機はその日は飛んでおらず(週2便)、出発するのは翌日の深夜。身動きが取れずに、とりあえずその日は普通にホテルに泊まります。 翌日も、フライトのある深夜までおよそ10時間という長い空き時間が生じました。共同研究者たちは欧州行きの便なので、朝にホテルを出てしまいます。その後、深夜までの待ち時間をどうつぶすか考えた末、せっかくだからとインド観光に出かけました。 なにしろ物価が安いから、タクシーを一日雇ってもチップ込みで6,000円未満。ただし安全は保証されていないので、海外旅行保険には加入しておいたほうがいいですね。 これなんか、どないやねん、っていう感じの不...2) 研究するにあたり...
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微小管ブログ - divertissement: 7月 2011
http://msmicrotubule.blogspot.com/2011_07_01_archive.html
Masamistu Satoによる微小管研究の過去、現在と未来について話す、というのは大げさで、単に日常的に思いついたことを忘れないようにメモしていくつもりです。 International Fission Yeast Meeting. 今回は、先週開催された第6回国際分裂酵母学会(international fission yeast meeting)について書きます。 二年前のこの学会は東京で開催しました(われらが山本正幸教授と渡邊嘉典教授による主催)。そのとき、次回はボストンで開催されることが発表されたのですが、ボストンと聞いても正直あまりときめきませんでした。私にとって英国は第二の故郷ですが、米国はあまり自分と縁がなかったので。。 しかし6年ぶりに米国東海岸に行ってみると、とても落ち着いたいいところばかりで、研究するのに適しているという印象を受けました。特にワシントンD.C.とかボストンは都会なのに落ち着いた雰囲気を持っており、好感が持てました。プロビデンスもとても素敵でした。 今回も、HFSP共同研究をしているAttilaや、同じく細胞極性を研究している他の研究者と...その他にもӌ...
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微小管ブログ - divertissement: 微小管の脱重合とanaphase A
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Masamistu Satoによる微小管研究の過去、現在と未来について話す、というのは大げさで、単に日常的に思いついたことを忘れないようにメモしていくつもりです。 分裂後期A (anaphase A)において、染色体がスピンドル極(中心体またはSPB)の方向に引っ張られていくとき、微小管はどのように制御されればいいのでしょうか。 下図のように、まず巨視的にみてみると、中心体(SPB)と染色体の動原体部位との間を結ぶ微小管が短くなれば、動原体を中心体の方向に連れて行けることが分かります。 微小管を短くするということは、微小管を脱重合するということに他なりません。それでは、そのような脱重合活性をもつ微小管結合タンパク質は何なのでしょうか? 連絡はmslondontokyo(a)gmail.com までメールでお願いします。(a)は@に置き換えてください。 微小管を構成するタンパク質チューブリンに緑色蛍光タンパク質GFPをつなげたGFP-tubulinが緑に光っている写真。赤は染色体動原体タンパク質をRFPで、青は中心体(SPB)をCFPで光らせています。生きた細胞な...
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微小管ブログ - divertissement: 5月 2010
http://msmicrotubule.blogspot.com/2010_05_01_archive.html
Masamistu Satoによる微小管研究の過去、現在と未来について話す、というのは大げさで、単に日常的に思いついたことを忘れないようにメモしていくつもりです。 Http:/ www.asahi.com/international/update/0505/TKY201005050165.html. 現在イタリア・トレントで会議中ですが、英国から来ている研究者は、ひょっとしたら戻れないのではないか?と言ってます。現在のところロンドンなどイングランド内の空港は問題ないので、まだ冗談の域を出ないのですが、今後の状況では笑えないかもしれません。 それに加えて、今週イタリア北部を襲っている豪雨のせいで飛行機が飛ばないのではないかという心配もあります。そうならないことを祈るばかりですが。 イタリアのトレントに来ています。ゴールデンウィークを利用して休暇、、、というわけではありません、残念ながら。 いろいろなことが重なって、自宅を出てからトレントのホテルにチェックインするのに24時間かかりました。最後は体力の限界に挑戦といったところでした。 微小管を構成するタンパク質チューブリンに緑色蛍光タンパク質GFPをつなげた...
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微小管ブログ - divertissement: 1月 2011
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Masamistu Satoによる微小管研究の過去、現在と未来について話す、というのは大げさで、単に日常的に思いついたことを忘れないようにメモしていくつもりです。 1/11-13の染色体ワークショップ(石川県 山代温泉)に参加してきました。 今回の学会でわたしが勝手に感じたキーワードは、「コンデンシン」でした。 コンデンシンは、現在は 理化学研究所 基幹研究所. 65288;埼玉県和光市)に研究室を構える 平野達也先生. のグループが発見した染色体を凝集させるタンパク質のことです。細胞周期の間期では染色体は核内で凝縮してませんが、分裂期では(よく染色体の模式図が「X」の字の形に描写されているように)凝縮して染色体分配に備えます。分裂期が終わり間期に戻る際に、染色体は凝縮をやめて元に戻ります(脱凝縮)。この現象自体は昔からしられていましたが、この染色体凝縮を起こすタンパク質複合体として、平野先生のグループが 1997年に発表した. のが「コンデンシン」です。 を利用したのですが、特に事前申し込みも手続きも必要ないです。しかし特に何も設定できないのが逆に怖い。 設定というような作業はこれだけ。...
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微小管ブログ - divertissement: 2月 2011
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Masamistu Satoによる微小管研究の過去、現在と未来について話す、というのは大げさで、単に日常的に思いついたことを忘れないようにメモしていくつもりです。 Karsenti, Kirschnerらのグループは、繊維芽細胞から中心体を(核と一緒に)除去して、間期における細胞内微小管がどのような影響を受けるか調べました(1984)。 ひとことでいえば、中心体がない細胞では、間期微小管の数が激減しました。これだけでは微小管も一緒に遠心除去されただけかもしれないので、彼らはさらに微小管重合阻害剤(ノコダゾール)を加えて、ひとまず細胞内の微小管構造をすべて破壊しました。その後、ノコダゾールを洗い流し、通常の培養に戻すことで、微小管をいちから再形成させる実験をおこないました。 すると、中心体のある細胞では微小管が再形成されるのに対して、中心体のない細胞では微小管の再形成があまり活発ではないことがわかりました。すなわち、中心体は間期微小管を形成する機能がある、という結論になります。 1984年にはKarsenti, Kirschnerらが繊維芽細胞(fibroblast)から中心体を除去した細胞を調製すること...
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微小管ブログ - divertissement: 4月 2011
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Masamistu Satoによる微小管研究の過去、現在と未来について話す、というのは大げさで、単に日常的に思いついたことを忘れないようにメモしていくつもりです。 UK-Japan Cell Cycle Workshop. 今月10日から、英国の湖水地方でUK-Japan Cell Cycle Workshop(日英細胞周期ワークショップ、以下UK-Japanと呼ぶ)という国際学会が開催され、私も参加します。 日本と英国の細胞周期の研究者をメインとした交流会の要素を兼ねた学会です。日本と英国で交互に開催され、今回は6回目にあたります。前回は2004年4月に奈良で開催されました。 このときはいろいろあったのですが、結果的にはこのときの訪英が、自分が英国でポスドク研究員をやろうと決断する、最初の大きなきっかけになったと思います。そのことはまた日を改めて書きたいと思います。 日本に一時帰国してすぐ感じたのは、(1)駅などでアナウンス放送がすごく多い(2)交通システムがしっかりしていて、客にも秩序がある(3A...早稲田大学・先進理工学部・生命医科学科、准教授&#...分裂酵母の微小管の機能について研究を...
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微小管ブログ - divertissement: 3月 2011
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Masamistu Satoによる微小管研究の過去、現在と未来について話す、というのは大げさで、単に日常的に思いついたことを忘れないようにメモしていくつもりです。 12月には特に1年を振り返らなかったので、この3月には、今年度のことを振り返ってみました。反省すべきポイントもあり、良かったポイントもありました。 5月はトレントで全員で顔合わせし、初めての会議。わたしは共同研究における遺伝学担当で、いろいろな株を作りました。蛍光タンパク質を酵母内で発現させる株がメインですが、改良に次ぐ改良で、なかなかうまく作れないときもありました。それでも今は研究員のかたの尽力でかなり進んできたと思います。自分一人ではここまで出来ません。「研究は一人でやるものではない」ということを、研究員さんの活躍をみるたびに、また海外の共同研究者との会議のたびに実感します。6月には、ケンブリッジ大学を訪問。11月には...JSTの事務の方から研究者の仲間に至るまでお世話になりました。とても有意義な1年でした。領域会議は9月に神戸、12月に東京・本郷で行いました。9月の...