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納税通信 Web限定 spin-off story ザ・懺悔 ~「私はこうして脱税した」~: Vol.34 『ネイルアートに魅せられて…』
http://the-zange.blogspot.com/2008/10/vol34.html
Vol34 『ネイルアートに魅せられて…』. 私がネイルアート・ビジネスに関心を持つようになったのは10年ほど前。アメリカ旅行中に、知人に誘われて初めてネイルサロンに行ったその日に、「日本でも一般向けビジネスとしてやっていける」とひらめいたのが始まりだった。 爪の健康についてアドバイスしながら色とりどりのマニキュアやツケ爪、アクセサリーを使ったメイクアップ・サービスを提供するネイルサロンは、今でこそ日本でもOLや学生が気軽に利用しているが、当時はまだ特殊な存在だった。 ブームとなっているネイルサロンに税務署の目が向いていないはずはなかった。ある日、膨大なデータを手に税務署がやってきた。同業他社と比較して申告内容が不自然なのだという。帳簿類をアレコレ調べられ、交通費伝票から売上げを申告していないセミナーの地方遠征がバレてしまった。これが糸口となり、数々のごまかしが白日の下に――。 が、「徹底したオーナー社長の視点」をモットーに昭和23年に創刊した 『納税通信』. Vol38 『中途半端な税知識がアダに』. Vol37 『同人誌販売がバレて…』.
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納税通信 Web限定 spin-off story ザ・懺悔 ~「私はこうして脱税した」~: 3月 2010
http://the-zange.blogspot.com/2010_03_01_archive.html
Vol30 『生徒利用して売上げ除外も』. 大学時代にフリーで家庭教師のアルバイトをしていた。ほぼ毎日“出勤”し、1日に2人の生徒を受け持ちすることもあった。そのうち身体がもたなくなり、同じ学年の生徒を自宅に呼んで、数人ずつまとめて教えるようになった。これが学習塾を始めようと思ったキッカケだ。 駅前の小さなビルのひと部屋を借りて細々と始めたのだが、口コミとライバル業者がとくになかったことが幸いして、生徒は面白いくらい増加。経営規模が大きくなってくると、教科を英語、数学、国語に絞り込み、アルバイトの講師陣を増やして、自分は教壇を降りて管理業務に徹することにした。 教壇を降りた途端、頭の中は「売上げ倍増!」でいっぱいになった。講師に多少無理をしてもらい、夏期講習、冬期講習、春期講習などの季節事業を展開。新しい生徒の獲得に力を注いだ。 Vol29 『キャバクラで“つまみ申告”』. 12300;この程度のサービスでこんなに高い金を取っているのに客が入る。ビジネスとしての旨みはかなり大きい。自分が客の立場でこんな店があれば、というのを実現すれば必ず成功できる」...日につれ、その思いは強...
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納税通信 Web限定 spin-off story ザ・懺悔 ~「私はこうして脱税した」~: Vol.31 『門前薬局で大儲けしたが・・・』
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Vol31 『門前薬局で大儲けしたが・・・』. Vol31 『門前薬局で大儲けしたが・・・』. 12300;薬九層倍(くすりくそうばい)」とはよくいったものだ。 原価は1円未満のものが、包装されれば数百円になる。この手口で製薬メーカーが膨大な収益を上げているというのに、どうして我々だけがとがめられなければならないのか?。県で最も大きな病院の前で調剤薬局を開いていた頃、私は常々そう思っていた。だからこそ脱税犯としてお縄になるまで、いい加減な商売をしていたのだろう。 こうして大病院との蜜月関係が永久に続くかと思われた頃、税務署がやってきた。調査も何もなく突然であった。大病院の院長の脱税容疑を調査していた税務署が、いろいろ調べているうちにリベートの存在を嗅ぎつけたのだろう。 が、「徹底したオーナー社長の視点」をモットーに昭和23年に創刊した 『納税通信』. 少々とっつきにくい名前の新聞ですが、成功したオーナー社長たちから賜る「隠れた座右の一紙」という評価に誇りを感じています。 Vol38 『中途半端な税知識がアダに』. Vol37 『同人誌販売がバレて…』.
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納税通信 Web限定 spin-off story ザ・懺悔 ~「私はこうして脱税した」~: Vol.33 『おいしい仕事に心が揺らいだ』
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Vol33 『おいしい仕事に心が揺らいだ』. 不動産市場の冷え込みは、消費税の税率が3%から5%に引き上げられた平成9年4月から一挙に加速度を増した。土地自体や住宅の取引に消費税は課税されないが、建物部分の取引については課税対象となっている。事業用の賃貸ビルの仲介業を主な仕事としている当社は、一挙に収益を落としていった。事務所やテナントの移転を考えていた人たちの多くが、消費税負担に躊躇して、考えを改めてしまう状況が相次いだためだ。 会社収益の落ち込みは激しく、とうとうオーナーである私の給与はストップしてしまった。そんなときに舞い込んできたのが、所有するビル2棟のテナント需要調査とテナントの入居者確保というF社からの仕事。 確かに、会社の運転資金がショートしそうなとき、私個人の自宅や別荘などの不動産を担保に銀行から融資を受け、それを会社に貸し付けた形を取っていた。しかも、F社から振込まれた金額の大部分は、そうした個人的な借入れの返済に充てている。 が、「徹底したオーナー社長の視点」をモットーに昭和23年に創刊した 『納税通信』.
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納税通信 Web限定 spin-off story ザ・懺悔 ~「私はこうして脱税した」~: Vol.36 『通帳抱えて逃げたものの…』
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Vol36 『通帳抱えて逃げたものの…』. ピンポーン。税務調査官が私の家のチャイムを鳴らしたのは、親父が亡くなってから2年目の秋のこと。親父は膨大な資産を家族に残してくれたため、長男の私はしかるべき取り分を相続し、きちんと相続税を納めていた。ただひとつを除いては――。 雑談後、男性調査官は親父の学歴や職歴、趣味、性格などを聞き始め、女性調査官は私の顔を見ながらメモを取り始めた。私はヘタな事をしゃべらないよう慎重に対応し、調査は順調に展開しているように思えた。 しかし、根掘り葉掘り聞く調査官に徐々に威圧感を感じ始め、親父の死亡直後の現金の使い方について聞かれたときには、恐怖感すら抱き始めた。こんな事まで聞かれるのか?あの事だけは絶対にバレないようにしなければ――。そんな思いを隠すため、私はわざと不愉快さを顔に表し、親父のノートを見せてくれと言われたときは「プライバシーの侵害だぞ!」と怒鳴って見せた。 が、「徹底したオーナー社長の視点」をモットーに昭和23年に創刊した 『納税通信』. Vol38 『中途半端な税知識がアダに』.
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納税通信 Web限定 spin-off story ザ・懺悔 ~「私はこうして脱税した」~: Vol.32 『従業員に還元すればよかった』
http://the-zange.blogspot.com/2008/10/vol32.html
Vol32 『従業員に還元すればよかった』. 私の家は、3代続く「すし屋」だった。私の父は、70歳を過ぎ、すし屋を私と弟に譲ると言ってくれた。 しかし、正直今のすし屋に時代遅れの古臭さを感じている我々兄弟にとって、3代続いているすし屋をそのままの形で受け継ぐ気にはならず、「未来のすし屋」を目指すため日夜兄弟で話し合っていた。当時はやっていた「デリバリー」という言葉で何かできないかなと思っていたのだ。すし屋では出前もあるから、配達は全然目新しいものではない。 そんな簡単な手口では、税務署の調査で簡単に見破られることは分かっていながら、それを続けていた。案の定、その後の税務署の調査で脱税がバレてしまった。出勤簿を軽くチェックしただけで、架空人件費を指摘されてしまったのだ。 が、「徹底したオーナー社長の視点」をモットーに昭和23年に創刊した 『納税通信』. 少々とっつきにくい名前の新聞ですが、成功したオーナー社長たちから賜る「隠れた座右の一紙」という評価に誇りを感じています。 Vol38 『中途半端な税知識がアダに』. Vol37 『同人誌販売がバレて…』.
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納税通信 Web限定 spin-off story ザ・懺悔 ~「私はこうして脱税した」~: 4月 2010
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Vol38 『中途半端な税知識がアダに』. 私は、数年前まで「ちくわ」や「かまぼこ」を作る水産食料品加工業を営むオーナーだった。商品の納入先が大手スーパーだったことから、好景気の頃、飛ぶ鳥を落とす勢いで会社は大きくなっていった。そこで、かまぼこの製造工場とちくわの製造工場を分割して、それぞれ子会社化した。さらに、親会社は子会社が造った商品の卸売り専門会社とした。というのも、当時の制度の下で消費税の簡易課税制度を適用する場合、製造業は第三種事業にあたり、みなし仕入率が90%になるからだ。 かまぼこなどは商品単価が安いため、売上に対して5%の税率で課税される消費税は無視できなかった。そのため、消費税についてかなり勉強したものだ。しかし、その時学んだことが後になって災いの元になるとは考えもしなかった。 そこで、資金不足を補おうとして考え出したのが、消費税の還付金の捻出だった。捻出といえば聞こえは良いが、やってはいけない不正還付に手を染めたわけだ。 Vol37 『同人誌販売がバレて…』. 某誌新人賞に応募した原稿が編集者の目にとまり、しばらくは読み切りやカット、アシスタントの仕事が続...連載中止の通告は突然だ...
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納税通信 Web限定 spin-off story ザ・懺悔 ~「私はこうして脱税した」~: Vol.35 『タレントを売り出すために』
http://the-zange.blogspot.com/2008/10/vol35.html
Vol35 『タレントを売り出すために』. 12300;あとは人気スターが出てくれれば……」。小さいながらも念願の芸能プロダクションを立ち上げとき、心の底からそう願った。 だが、なかなか上手くはいかないもの。弱小プロダクションの所属では、よほど飛びぬけた実力がないと難しい。となると、ここは社長の自分が頑張るしかない。親戚中からおカネをかき集め、テレビ局やラジオ局、雑誌、ほかの芸能プロダクションなどの関係者とのコネ作りにつぎ込んだ。とにかく、自分のところのタレントを多く露出してもらうこと。ムダとも思えるおカネを日々、大量に使い続けた。 稼ぐお金が増えれば税金もそれだけ増えるのが当然。それは分かっていたが、この業界の場合、なんといっても成功を得るまでに莫大なおカネがかかっている。「たった1人」を売れるようにするまでいくら使ったか……。そうしたことを考えると、成功の“果実”を取られてしまうことが惜しいと思われてきた。 が、「徹底したオーナー社長の視点」をモットーに昭和23年に創刊した 『納税通信』. Vol38 『中途半端な税知識がアダに』.
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納税通信 Web限定 spin-off story ザ・懺悔 ~「私はこうして脱税した」~: Vol.37 『同人誌販売がバレて…』
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Vol37 『同人誌販売がバレて…』. 銀行口座の残高は800万円前後。年収はここ4年で900万円は下らない。この不況の下、30歳を前にした人間としては「それなりの稼ぎじゃないか」、と自負している。しかし職業が職業だけに、クレジットカードのひとつも作れず、冷やかしに入った消費者金融の審査にすらはねられてしまう。そんな私はデビュー8年目の漫画家だ。 某誌新人賞に応募した原稿が編集者の目にとまり、しばらくは読み切りやカット、アシスタントの仕事が続いたが、3年目から雑誌連載のチャンスに恵まれた。大ヒットには恵まれていないが、連載がスタートしてからは、それなりにファンもつき、ネット上には応援サイトもできて、仕事も収入も徐々に安定してきた。「ペット可」のマンションにも入れたし、猫も飼えた。あのころはそれで満足だった。 税務署から職員が来たのは、ついこの間のことだ。いわく、「先生、随分多くの同人誌を刷っているんですね」。どうやら、新しく税務署に配属された調査官が私のファンだったらしい。彼らは...Vol38 『中途半端な税知識がアダに』.