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脳神経外科手術 雑学帖: 2008/12
http://nougeka-shujutsu.blogspot.com/2008_12_01_archive.html
中堅脳外科病院で働く,ロングテール脳外科医の,おそれおおくも手術のコツをお伝えします.札幌医科大学脳外科の流れに属していますが, 端和夫前教授に直接教わったことは残念ながらありません.主にその弟子の方々に教えていただいた中から,書いております. 年末ぎりぎり駆け込みの更新.手術が少なくなってきたのは事実ですが,それを言い訳にしないよう,何とか追加していくので来年もよろしくお願いします. さて,いろんな学会などで血管吻合のワークショップが目につくようになりました.縫合練習用の人工血管もReasonableな値段で売り出されています.ネズミでの練習ノウハウが最近の若手向け手術本に紹介されています. しかし実際の手術において,手術時間の短縮・手術成功の鍵は吻合前の準備で決まります. STAの長さ,側枝のしっかりとした凝固または結紮,先端の処理,内腔の洗浄. 開頭範囲(太いMCAをみつける),硬膜を広範囲に切ること. MCAの切開・・・内膜を傷つけない,STA断端より広く,MCA側枝のしっかりとした凝固.
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脳神経外科手術 雑学帖: 2008/08
http://nougeka-shujutsu.blogspot.com/2008_08_01_archive.html
中堅脳外科病院で働く,ロングテール脳外科医の,おそれおおくも手術のコツをお伝えします.札幌医科大学脳外科の流れに属していますが, 端和夫前教授に直接教わったことは残念ながらありません.主にその弟子の方々に教えていただいた中から,書いております. IC terminal ANの奥に注意・・・Optic tract. IC terminal ANのClipping. Dome裏側のPerforatorとAnterior choroidal arteryを挟まないように気をつけましょう・・・・とは良く書いてある. Domeの奥にあるのは?・・・・・Optic tractなんですね. Clipを図の×印に入れすぎると,Optic tractを挟んで,視野障害となる可能性があるので,要注意です. 札幌市内の中堅脳外科病院に勤務する中堅脳外科医.手術が生き甲斐ですが,あんまり難しいことはできません. IC terminal ANの奥に注意・・・Optic tract.
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脳神経外科手術 雑学帖: SAHに合併して,5年の経過で増大・ブレブが発生してきた右中大脳動脈瘤
http://nougeka-shujutsu.blogspot.com/2013/09/sah5.html
中堅脳外科病院で働く,ロングテール脳外科医の,おそれおおくも手術のコツをお伝えします.札幌医科大学脳外科の流れに属していますが, 端和夫前教授に直接教わったことは残念ながらありません.主にその弟子の方々に教えていただいた中から,書いております. H20年SAHで入院,左IC-PC 破裂ANクリッピング.小さな右MCA 未破裂脳動脈瘤をFollowしてきたが,拡大してきて,ブレブも認めたため手術目的に入院. Domeは側頭葉に埋まっていた.Neck近くに赤い部分があった.Domeに付着していた静脈を側頭側に分離. NeckとM2Temporal br.の間を確保.Domeの奥側に付着しているSphenoparietal sinusを噛まないようにミニクリップでクリッピング.Neck付近の赤い部分が残ったので,ミニの曲がりクリップでクリップ追加. 札幌市内の中堅脳外科病院に勤務する中堅脳外科医.手術が生き甲斐ですが,あんまり難しいことはできません.
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脳神経外科手術 雑学帖: 2013/09
http://nougeka-shujutsu.blogspot.com/2013_09_01_archive.html
中堅脳外科病院で働く,ロングテール脳外科医の,おそれおおくも手術のコツをお伝えします.札幌医科大学脳外科の流れに属していますが, 端和夫前教授に直接教わったことは残念ながらありません.主にその弟子の方々に教えていただいた中から,書いております. H20年SAHで入院,左IC-PC 破裂ANクリッピング.小さな右MCA 未破裂脳動脈瘤をFollowしてきたが,拡大してきて,ブレブも認めたため手術目的に入院. Domeは側頭葉に埋まっていた.Neck近くに赤い部分があった.Domeに付着していた静脈を側頭側に分離. NeckとM2Temporal br.の間を確保.Domeの奥側に付着しているSphenoparietal sinusを噛まないようにミニクリップでクリッピング.Neck付近の赤い部分が残ったので,ミニの曲がりクリップでクリップ追加. 札幌市内の中堅脳外科病院に勤務する中堅脳外科医.手術が生き甲斐ですが,あんまり難しいことはできません.
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脳神経外科手術 雑学帖: IC-PC AN クリップ押し込む時に注意
http://nougeka-shujutsu.blogspot.com/2012/04/ic-pc.html
中堅脳外科病院で働く,ロングテール脳外科医の,おそれおおくも手術のコツをお伝えします.札幌医科大学脳外科の流れに属していますが, 端和夫前教授に直接教わったことは残念ながらありません.主にその弟子の方々に教えていただいた中から,書いております. IC-PC動脈瘤はクリップをアプライすると,その奥にある硬膜にクリップのどちらかのブレードがぶつかって押し込めないことがあります.ICに沿って横曲がりクリップを使うことも多いのですが,術野によってはストレートや弱弯の方が使いやすいことも. で,いざクリップをNeckに挿入して,向こうに先端がぶつかって,それ以上行かない気がして,少しずつ閉めるんですが,大体は先端がDome途中のIncomplete clipになりがちです. もっとクリップを押し進める必要がありますが,その時にクリップがズルッ!とすべって急に入ってしまうので要注意です.術者がなれてないときは助手が横からそのことを言ってあげた方がいいかもしれません. 札幌市内の中堅脳外科病院に勤務する中堅脳外科医.手術が生き甲斐ですが,あんまり難しいことはできません.
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脳神経外科手術 雑学帖: 2008/07
http://nougeka-shujutsu.blogspot.com/2008_07_01_archive.html
中堅脳外科病院で働く,ロングテール脳外科医の,おそれおおくも手術のコツをお伝えします.札幌医科大学脳外科の流れに属していますが, 端和夫前教授に直接教わったことは残念ながらありません.主にその弟子の方々に教えていただいた中から,書いております. イラストは左IC-PC ANの,いよいよNeck付近を剥離しています. IC周囲のくも膜を剥離していると,ものすごい量の髄液が噴出してきます.特に,Neckの奥・ICの裏側に近いところをホジホジすると,フクシマ3Lサクションで吸いきれないくらいの髄液が出てきて,奥の視界が不良になります. ごくごく小さいワタで良いので,それで驚くほど奥の髄液を良好に吸引できて,視界が良好になります. 札幌市内の中堅脳外科病院に勤務する中堅脳外科医.手術が生き甲斐ですが,あんまり難しいことはできません.
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脳神経外科手術 雑学帖: 2010/05
http://nougeka-shujutsu.blogspot.com/2010_05_01_archive.html
中堅脳外科病院で働く,ロングテール脳外科医の,おそれおおくも手術のコツをお伝えします.札幌医科大学脳外科の流れに属していますが, 端和夫前教授に直接教わったことは残念ながらありません.主にその弟子の方々に教えていただいた中から,書いております. スポーツをする時に呼吸法は大事です.テニスでは打球の瞬間に息を大きく吐くようにすることで力まないで力の入れ加減を調節できてコースの打ち分けができます.打球の時に息を止めると,力んでしまいコントロール不能になります. 自転車でもペダルを踏む時に合わせて息を吐く用にすると,より効率的に踏めるはずですが,レース展開が厳しいとゼーハーになりそんなにうまくはいきません・・脱線しました. そこで,クリップを持ったら呼吸法を管理することをおすすめします.術野に持っていく前にまず深呼吸.そして,ブレードを入れる時,さらに閉める時には 息をゆっくり吐きながら閉める. もう,そうしている施設は多いのかもしれませんが,不要(かもしれない)な侵襲的な検査が不要になるのはありがたいことです. 動脈形成術,吻合術 36000→52550.
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脳神経外科手術 雑学帖: 2010/04
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中堅脳外科病院で働く,ロングテール脳外科医の,おそれおおくも手術のコツをお伝えします.札幌医科大学脳外科の流れに属していますが, 端和夫前教授に直接教わったことは残念ながらありません.主にその弟子の方々に教えていただいた中から,書いております. 先日,札幌で北海道脳神経外科手術手術研究会がありまして,札幌医大のビデオカンファレンスの流れをくむ,数少ない,純粋な手術の事を話し合う会です.ご意見番の端先生は相変わらずの元気さで,若者の手術ビデオに意見されており,とても勉強になりました. 12300;もっと脳ベラを使ったらよろしい.」. 端先生は,以前は脳ベラをなるべく使わないようにとおっしゃっていたようで,それを知っている元医局員はずっこけてしまうような発言のようです. ただ,実際に脳ベラをたくさん使うと,おそらくヘラを支えるアーム(じゃばら)が邪魔になるのではと思います. とは言え,使わないといつまでも脳ベラに習熟できないので,なるべくマイクロ操作のはじめの方から積極的に使って慣れることも必要と考えます.
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脳神経外科手術 雑学帖: 2008/04
http://nougeka-shujutsu.blogspot.com/2008_04_01_archive.html
中堅脳外科病院で働く,ロングテール脳外科医の,おそれおおくも手術のコツをお伝えします.札幌医科大学脳外科の流れに属していますが, 端和夫前教授に直接教わったことは残念ながらありません.主にその弟子の方々に教えていただいた中から,書いております. Acom aneurysm (Acom AN)は開頭の側頭部を使う. Sylvian fissureを剥離して,前頭葉と視神経の間を剥離,Interhemiを剥離,前頭葉に脳ベラをかけてたところです. しかし,いよいよA1を追って,同側のA1-2またはAcomにApproachするとき,前頭葉をさらに持ち上げつつあるときは,開頭の側頭側のSpaceから光を入れて,見上げるように視野を撮りましょう.それで前頭葉のRetractionを軽くすることができます. Acom ANの開頭は,とかく前頭葉側を大きくすることが強調されていますが(対側の視神経までしっかり視るためには,それも大事),クリップに必要な視野・術野を得るためには,実は側頭部側が大事なのです. Acom aneurysm (Acom AN)は開頭の側頭部を使う.