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金子(済生会西条病院循環器科)の日々是戦: 2014.08
http://mrintervention.blogspot.com/2014_08_01_archive.html
12300;あきらめない・断らない」「地元で受けられる日本トップレベルの医療」をキャッチフレーズに、日々カテーテルやペースメーカー治療を行っています。患者さんやご家族にとって最善の治療を行うことを約束します。 ドクター募集しています。いつでも私に連絡ください。学生・研修医の見学も大歓迎です。 若者は「夢」をもってその「具現化」を! 日本の医療は危機にある! 8月22日金曜日、日本医師会館において、医師会幹部ー医学生交流会が開かれ、そこで不肖私めにもお話しさせていただく機会をいただきました。 とにかく、臨床最前線の話と、チーム医療の話、学生(1年から6年まで!)と医師会幹部にきいていただきたい内容を15分+総合討論というところは非常に厳しいモノがありました。ストップウォッチをマイク横においての演説でした。 そのスライドの概要をUPさせてただきます。また、配付資料には出せなかった「研修医の心得〜マクドナルド方式で理想の研修医になろう」というものもUpさせていただきます。 日本の医療は危機である。医療費は外貨獲得から得るしかなく、それには医療を輸出産業にするしかない。 SCJ @ ARIA 2016.
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PCIと64列MDCTの日々 Our daily Coronary intervention and 64-row MDCT: 新規抗凝固薬(NOAC)のイケイケドンドンの講演会を聞いて、感心するとともに大事に現場で育てなければならないと意を強くしました
http://kanoyaheart.blogspot.com/2013/06/noac.html
PCIと64列MDCTの日々 Our daily Coronary intervention and 64-row MDCT. PCIの歴史の中でステントの登場は画期的でした。急性期の死亡や緊急手術といった合併症をドラスティックに減少させ、続く薬剤溶出性ステント(DES)は再狭窄を劇的に減少させました。バルーン単独では30-40%が再狭窄していたものが最初のBare metal stent(BMS)であるパルマッツシャッツステントで20%程度に再狭窄は減少しました。60-70%の方はバルーン単独で再狭窄を免れていたのですがステントが普及するとPCIを受けるほぼ全例がステントを植え込まれました。また、DESが登場するとBMSで再狭窄を80%の方は免れるにもかかわらずほぼ全例の方がDESを植え込まれるようになりました。より良い成績のものがすべてを席巻するという世の習いのように思います。 図はプラザキサの市販後調査の最終報告の一部です。図に示された方は全例重篤な出血があった方です。そのうちプラザキサの使用禁忌となるクレアチニンクリアランス(CCr)が30ml/min以...今でも心臓に人工弁が入っている方や僧...
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PCIと64列MDCTの日々 Our daily Coronary intervention and 64-row MDCT: Ad hoc PCIを実施するケース、実施しないケース
http://kanoyaheart.blogspot.com/2013/07/ad-hoc-pci.html
PCIと64列MDCTの日々 Our daily Coronary intervention and 64-row MDCT. Ad hoc PCIを実施するケース、実施しないケース. 冠動脈造影を実施し治療が必要な狭窄があればその場でPCIを行うことをAd hoc PCIと呼びます。かつてはこのAd hoc PCIを行うことはまずありませんでしたが、最近は基本的にこの形でPCIを行っています。Fig. 1の方は本日のケースですが#7に高度狭窄がありその場でPCIを行いました。Ad hoc PCIの利点は冠動脈造影の回数を1回減らせるので入院に関わる日数や費用を減らせることです。欠点は十分な吟味をせずにPCIを施行することで適応が過剰になったり、治療戦略を誤ったりすることです。この欠点があるためにかつての私は基本的にAd hoc PCI. このケースのPCIまでこの画像を何度も何度も見て治療の順序と、LADの分岐部の対処を考えました。考えた末、RCAの治療を先行させることにしました。RCAの治療はステントを用いることでほぼ成功は約束されているのでこ...PCIの実際ですがRCAの治療はスムースに終わりま...
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金子(済生会西条病院循環器科)の日々是戦: 2014.12
http://mrintervention.blogspot.com/2014_12_01_archive.html
12300;あきらめない・断らない」「地元で受けられる日本トップレベルの医療」をキャッチフレーズに、日々カテーテルやペースメーカー治療を行っています。患者さんやご家族にとって最善の治療を行うことを約束します。 ドクター募集しています。いつでも私に連絡ください。学生・研修医の見学も大歓迎です。 全国の済生会病院では「困窮者に対する医療」が義務づけられており、その一環として社会福祉課による「無料・低額診療事業」が行われています。社会福祉課は地域連携室とも統合されており、連携医療の窓口にもなってくださっています。もちろん、地域の医療福祉、公衆衛生、健康に関する知識向上に寄与する、ということが病院の役割であり、今回、市民公開講座をさせていただきました。 全員に、食事療法、禁煙、受動喫煙、職場内禁煙推進手順書、睡眠時無呼吸症候群のパンフレットをいれさせていただきました。 しかも、当日は土砂降りの大雨でした。参加いただいた皆様、手配いただいた社会福祉課ならびに西条市福祉センターの皆様、ありがとうございました。ちょっと早かったようですがӌ...SCJ @ ARIA 2016. PCIと64列MDCTの日々 ...
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金子(済生会西条病院循環器科)の日々是戦: 2015.03
http://mrintervention.blogspot.com/2015_03_01_archive.html
12300;あきらめない・断らない」「地元で受けられる日本トップレベルの医療」をキャッチフレーズに、日々カテーテルやペースメーカー治療を行っています。患者さんやご家族にとって最善の治療を行うことを約束します。 ドクター募集しています。いつでも私に連絡ください。学生・研修医の見学も大歓迎です。 岐阜県美濃加茂市にある木沢記念病院(440ベッド)でEVTをさせていただきました。患者さんの個人情報に関わりますので、詳細は記載できませんが、TargetはBKA、きわめて石灰化の強いSFA/BKAでした。 Awayの治療において最も大切なのは、自分のもっているパフォーマンスがどこまで出せるかというところです。必要なのは、その病院の先生方やスタッフとの意思疎通はもちろん、助手、デバイス(我々の仕事は技術半分道具半分)です。前日の講演会後、西垣先生からごちそうになった飛騨牛A5により気力も充実させた状態で臨ませていただきました。 自施設の方法通り、必ず体表面エコーで穿刺部を確認。後腹膜から腸骨動脈がどのように表面まで向かってくるか。そこの石灰化やプラークは?乱流...最後は西原看護師から、同院の看護師さ...
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金子(済生会西条病院循環器科)の日々是戦: 2014.11
http://mrintervention.blogspot.com/2014_11_01_archive.html
12300;あきらめない・断らない」「地元で受けられる日本トップレベルの医療」をキャッチフレーズに、日々カテーテルやペースメーカー治療を行っています。患者さんやご家族にとって最善の治療を行うことを約束します。 ドクター募集しています。いつでも私に連絡ください。学生・研修医の見学も大歓迎です。 大阪府泉佐野にあるりんくう医療センターの研究会に参加させていただきました。もともと現在「フリーランス」循環器科医の角辻先生がいらっしゃり、現在は武田吉弘先生が中心となって、カテーテルをされていらっしゃる施設です。440ベッド、関西空港開港時に「海外からの疾患はここで受け止める」ということ、もう一つは泉佐野をはじめとした大阪南部の3次救急までをカバーするための施設です。 近づいてきました。大きい。そして明かりが煌々と。やはり24時間365日稼働の3次病院. かっこええ・・・. 基幹病院には絶対に必要な、入退院サポートセンター。ちゃんと個室。 まるでホテルのエントランスのような入り口。いいなあ・・・. さて、講演です。まず、済生会福岡の芹川先生が「CT-Guide...特別講演は、自治医大の坂倉先生でした...
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PCIと64列MDCTの日々 Our daily Coronary intervention and 64-row MDCT: 私の目指す心房細動患者に対する抗凝固療法 Anticoagulation at minimum bleeding risk for Atrial Fibrillation (1) ワーファリンでコントロールする場合目標とするPT-INRをどう設定するか
http://kanoyaheart.blogspot.com/2015/05/anticoagulation-at-minimum-bleeding.html
PCIと64列MDCTの日々 Our daily Coronary intervention and 64-row MDCT. 私の目指す心房細動患者に対する抗凝固療法 Anticoagulation at minimum bleeding risk for Atrial Fibrillation (1) ワーファリンでコントロールする場合目標とするPT-INRをどう設定するか. に書いたように、父のような心原性脳塞栓症による悲劇が私が関わる患者さんに発生しないように、私が診る心房細動患者さんのほとんどに精力的にワーファリンによる抗凝固療法を行ってきました。しかし、この考え方にこだわるあまりかえって患者さんに迷惑をかけていないかと、自分が診る患者さんの成績を定期的に検証してきました。 では図4の70歳未満の場合はどうでしょうか。70歳未満の患者数が少ないがゆえに結論的ではないとされていますが、PT-INRが1.6-2.0で塞栓症の発症は最少となり、2.6-3.0ではワーファリンを服用されていない方と比べて大出血はおよそ3倍にもな...よくコントロールされたワーファリンとNOACの成績を比較すると...
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PCIと64列MDCTの日々 Our daily Coronary intervention and 64-row MDCT: 私の目指す心房細動患者に対する抗凝固療法 Anticoagulation at minimum bleeding risk for Atrial Fibrillation (4) 新規経口抗凝固薬の役割の誤解なき理解
http://kanoyaheart.blogspot.com/2015/05/anticoagulation-at-minimum-bleeding_31.html
PCIと64列MDCTの日々 Our daily Coronary intervention and 64-row MDCT. 私の目指す心房細動患者に対する抗凝固療法 Anticoagulation at minimum bleeding risk for Atrial Fibrillation (4) 新規経口抗凝固薬の役割の誤解なき理解. 前回、TTRが高い良好にコントロ-ルされた施設では、Dabigatranの高容量と比べて虚血性脳卒中の発生が少ないことを書きました。NOACの4つの大規模試験ではすべての試験で有効性の一次エンドポイントは脳卒中または全身性塞栓症とされました。Dabigatranの高用量とApixabanでは優越性は示され、RivaroxabanとEdoxabanでは非劣性が示されました。図1. NOACはワーファリンに比較して劣る抗凝固薬だと言いたい訳ではありません。ワーファリンでどんなに努力してもNOACに敵わないこと、それは頭蓋内出血の抑制です。 虚血性脳卒中や全身性塞栓症をよくコントロールされたワーファリンによる抗凝固療法と比較して抑制する訳ではないけれど、...
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PCIと64列MDCTの日々 Our daily Coronary intervention and 64-row MDCT: 私の目指す心房細動患者に対する抗凝固療法 Anticoagulation at minimum bleeding risk for Atrial Fibrillation (3) 鹿屋ハートセンターで実施したワーファリンによる抗凝固療法の成績を振り返って
http://kanoyaheart.blogspot.com/2015/05/anticoagulation-at-minimum-bleeding_30.html
PCIと64列MDCTの日々 Our daily Coronary intervention and 64-row MDCT. 私の目指す心房細動患者に対する抗凝固療法 Anticoagulation at minimum bleeding risk for Atrial Fibrillation (3) 鹿屋ハートセンターで実施したワーファリンによる抗凝固療法の成績を振り返って. 最初の新規抗凝固薬は2011年に市販が始まったDabigtran(プラザキサ)です。私は、新しい薬が市販されてもすぐには処方しないようにしています。1年の成績を見てからのほうが安全だと思っているからです。2011年に市販が始まってそろそろ1年が経過した2012年2月に鹿屋ハートセンターに通院されている心房細動患者さんを調べました。 図3は2年間の結果です。8例の方が途中で行方不明となりご自宅に電話を差し上げても通じなかった方です。引っ越しをされたのか亡くなられたのかも分かりません。2年間の経過で亡くなられたことが確認できたのは9人の方です。年率にして1.9&#...頭蓋内出血は2名で年率0.4%の発生...図5はcTTR別...
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PCIと64列MDCTの日々 Our daily Coronary intervention and 64-row MDCT: 私の目指す心房細動患者に対する抗凝固療法 Anticoagulation at minimum bleeding risk for Atrial Fibrillation(6) NOACの選択 高齢者の場合
http://kanoyaheart.blogspot.com/2015/06/anticoagulation-at-minimum-bleeding_7.html
PCIと64列MDCTの日々 Our daily Coronary intervention and 64-row MDCT. 私の目指す心房細動患者に対する抗凝固療法 Anticoagulation at minimum bleeding risk for Atrial Fibrillation(6) NOACの選択 高齢者の場合. 良くコントロールされた(TTRの高い)ワーファリンによる抗凝固療法では、Dabigatran300mgよりも虚血性脳卒中の発生が少なく、最強の抗凝固療法であると議論を進めてきました。一方、最強の抗凝固療法であるために、NOACと比較してワーファリンが臨床的に劣る重要なポイントは頭蓋内出血の発生であるため、Anticoagulation at minimum bleeding riskという目標を設定するならばNOACを選択せざるを得ないと結論しました。 ではどのNOACが最もAnticoagulation at minimum bleeding riskという目標に適しているのかを考えなければなりません。 図7は、最近のRivaroxabanの講演会で良く見...