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-BLOG俳句新空間- 筑紫磐井執筆のページ12304;エッセイ】 鈴木商店 / 筑紫磐井. 我が家の近くに有限会社鈴木商店がある。おそらく知る人はほとんどないが、知る人ぞ知る、画期的な企業である。この地(練馬区下石神井)は殆どろくな企業立地が行われていないにもかかわらず、鈴木商店は世界的な企業である(大正年間から創業しているらしい)。世界一のちくわぶ【注】の生産拠点だからである。 画期的なのは、こうした低廉な価格が新しい需要を作り出していることだ。普通のおでんだねとしてはせいぜい1~2本しか使わないが、一度に5本を購入しなければならないためにちくわぶを使った超メニューが登場する。商店のおすすめでは、安倍川、汁粉、シーチキンの煮物、ピザなど野心的なメニューも並ぶ。ブロガーによればすき焼きに向いているのだそうだ。確かにした地と油のしみ込んだちくわぶはうまそうである。磯辺焼きもある。革命的な価格の安さは、新しいニーズを作り出すということか。 ちなみに、落語の時ソバでは人のいい蕎麦屋をだます悪い奴が、そばを褒めるのに、「他のところでは<ちくわぶ>を使っているのに...
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